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トカゲとカナヘビ、賢いのはどっち?

研究タイトル=「とかげのくらし5」
研究者=黒田純平くん(小学6年生)

第49回自然科学観察コンクール文部大臣奨励賞受賞


黒田くんの研究論文

 黒田くんは小学1年生のとき、弱っていたカナヘビをかわいそうに思って家に連れて帰って世話をしました。幼い頃から恐竜が好きだったという黒田くん。カナヘビがエサを食べているところが恐竜のように見えて一気に惹かれてしまい、そのまま飼って観察すると決めたことから、この研究が始まりました。黒田くんは、その後6年間ずっと飼育・観察を続け、研究をしてきました。

 まず1・2年生の研究では、カナヘビの体の仕組みや生活の様子を知ることができました。そこで3・4年生では、姿が似ているトカゲも飼育して、カナヘビとトカゲではどこが違うのかを探り、体の仕組みやエサの取り方などの違うところがはっきりとわかりました。それを受けて、カナヘビとトカゲの知能を比べる実験をしたのが、6年生の今回の研究です。その結果、トカゲの方が、人になつきやすくて頭がいいとわかりました。トカゲは、慣れると人の手からエサを食べるようになりましたが、カナヘビは何度試しても慣れませんでした。また、本物と偽者の出口を作った箱の中にカナヘビとトカゲを入れ、出口の方角や形・色を変えて、どれだけ早く箱から脱出できるかを実験すると、トカゲの方が学習能力が高いとわかりました。

 黒田くんの研究の進め方は、似ている生き物を比較しながらそれぞれの特徴を明らかにしてきており、見習うところが多いのではないでしょうか。長期間にわたる飼育が可能であったために、詳しい観察や写真記録、実験ができたことも強みでしょう。といっても、生き物を観察や実験ができる良い状態できちんと飼い続けるのは、大変な手間のかかることです。黒田くんは、多いときには合計40匹ものカナヘビとトカゲを飼っていたので、毎日100匹以上、ときには300匹も、エサとなる虫が必要でした。この研究は、家族と協力しながら地道に虫取りに出かけ続けたからこそのものでもあります。

 そして、黒田くんが心配していることがあります。それは最近、トカゲがあまり見られなくなってしまったことです。周辺の宅地開発が進んで地面が少なくなったのが原因ではないかと、黒田くんは言います。飼育個体の観察から、黒田くんは、カナヘビが乾燥したところを好むのに対して、トカゲは土に潜って過ごすことが多いと知っているからです。研究を通じて明らかになったことは、周りの自然界で起きていることの理解につながっていきますね。あなたの周りでも、もしかしたらトカゲが棲みかを追われていませんか?

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(文=益子美由希)


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