科学自由研究info

NPO法人日本サイエンスサービス
ホーム | サイトマップ | このサイトについて | コンタクト

TOPページおもしろ自由研究 小学生おもしろ理科自由研究 ホッキョクグマの毛は本当は何色か
おもしろ自由研究
科学自由研究のコンテスト受賞作品で「おもしろい!」と思った研究を紹介

ホッキョクグマの毛は本当は何色か

研究タイトル=ホッキョクグマの毛は本当は何色か?
〜なぜ白く見えるのか?〜
研究者=圓城僚真さん(小学5年生)

第51回自然科学観察コンクール 2等賞

 ホッキョクグマの毛の色は?と聞かれたら、大半の人が「白」と答えるでしょう。しかし、本を読んでいるうちに「ホッキョクグマの毛の色は白くない」という記述を見つけたら、あなたはどうしますか?「ホッキョクグマなんか直接観察できないのだから、詳しく調べられない」と思うかもしれません。しかし、圓城君は身近にあるもので多様な種類の実験を繰り返すことで、ホッキョクグマの毛の構造を解明して行きました。

 一口に「ホッキョクグマの毛を調べる」と言っても、毛の重なる密度・毛の形状・光の当たり方・毛を縦から見た時・毛を横から見た時など、また毛の土台の皮膚に関しても、皮膚が平面の時・皮膚が曲面の時といったように、色々な見方をすることができます。その一つ一つを調査していくことにより、ホッキョクグマの毛の全体像が現れてきました。

 このようにして行った9つの実験の結果、ホッキョクグマの毛は透明で、泡状のたくさんの穴があり、毛の芯は空洞になっていたということ。この透明な毛を通過した光が黒い皮膚で反射され、反射光と太陽光がたくさんの穴と空洞に当たって乱反射することで「白く」見えるということがわかりました。

 圓城君は複数の実験を行いましたが、その方法にはある特徴がありました。研究を始める時点で「ホッキョクグマの皮膚の色は黒」ということを圓城君。しかし、皮膚に見立てた下敷きやカラーボールや歯ブラシを「皮膚は黒だから!」と言って黒だけで調べるのではなく、実験を行うに当たって検体にバリエーションをもたせていました。自分の知っていることだと「これはわかってる」と言って飛ばしてしまいがちです。しかし、圓城君は自分の知っていることであっても複数のサンプルを作って、それを比較することで、実験結果の細かい差異まで調査することができました。

 また、今回圓城君が実験で使った道具は、透明ネット・下敷き・カラーボール・ラップ・歯ブラシなどの身近にあるものばかりです。反射実験装置も段ボールやアルミホイルなどで作っています。高級な機械や道具を使ったり、難しい数式や言葉を使ったり、大学や研究所で実験することだけが研究ではありません。普段生活している中でふと疑問に思ったことを調べることは、それだけで面白いですし、十分に研究です。どうかみなさんも「なんでだろう」とふと疑問に思ったことを調べてみてください。



他のおもしろ研究を読む>>

(文=菅野緑)


ホーム - サイトマップ - このサイトについて - お問い合わせ