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肉食の貝

研究タイトル=貝の研究 PART6 「カラマツガイと肉食貝」
研究者=東江孝太さん(小学6年生)

第52回自然科学観察コンクール 文部科学大臣賞

 東江さんは伊是名島の海岸で、小学校1年生の時から貝の研究をしています。初めのうちは海岸で遊んでいたら、貝に穴が開いていることに気づき、肉食貝の存在を知りました。そして肉食貝に食べられたカラマツガイ類の貝殻を集めたり、岩場での生態観察を通して、肉食貝の謎を明らかにしたいと研究を始めたそうです。

 それぞれの貝の成長の記録や行動を工夫しながら、根気強く調査・観察しました。結果、肉食貝であるツノテツレイシガイは他の岩には移動しないで、他の貝の卵などを餌にしていることが分かりました。また、観察中のそれぞれの口の形が異なる2匹のペアから、ツノテツレイシガイなどの肉食貝にはオス・メスの区別があり「雌雄同体」ではないのかもしれないと考えました。ところが、よく観察してみると、両方に交尾器があり、口の形の変化はオス・メスの違いではないかもしれないと、新しい疑問もわいてきました。

 一方、餌になるコウダカカラマツガイは同じ岩にいる肉食貝に食べられても、次々と産卵を繰り返し成長し、産卵も一斉には行わず、日をずらして交代で産卵することなどが分かりました。また、昨年から始めた「流れ着いたカラマツガイ類」の調査から、食べられるのは小さい貝が一番多く、種類と大きさに決まりがあるかのように、バランスよく食べられていることも分かってきました。

   東江さんはこの研究を通して食うか食われるかの厳しい世界のなかで、コウダカカラマツガイも肉食貝も、与えられた生命を精一杯生きていることが印象に残ったそうです。そしてこれからも伊是名島に生まれ育ったことに感謝する気持ちを忘れず、貝の研究を頑張っていきたいと語ってくれました。



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(文=南波紀昭)


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