水中にシャボン玉??
研究タイトル=水面を転がる不思議な液滴
研究者=砂子北斗
第45回日本学生科学賞 環境大臣賞
空を舞うシャボン玉。一度は、シャボン玉を空に飛ばして遊んだことがあると思います。しかし、水の中にできるシャボン玉をみたことをありますか?実は、シャボン玉は空を舞うだけでなく、水中でも作ることができるのです。
書道の時間に筆で墨汁をはじくと、水面を球になって転がる現象を不思議に思ったところから砂子君の研究は始まりました。色々なもので試してみた結果、洗剤を溶かした水溶液でこの現象が顕著になり、水滴(以下、液滴と呼ぶ。)が水中にもぐりこむという現象を観察することができたといいます。この美しくも不思議な液滴、これがなぜできるのかその原理を明らかにしたい。という探究心が芽生えたそうです。
この実験は非常に簡単に行うことができると砂子君はいいます。ビーカーのような良く洗った容器と水と洗剤、そしてストローがあればよいとのことです。
この水中にできる液滴は、シャボン玉の空気の層とシャボン液の層を逆にしたような構造になっていることでできるといわれています。しかし、この液滴は温度によってできやすさが変わったり、細かい水滴を水面に噴射すると水面で液滴がはねるといった、さまざまな面白い性質があるそうです。
この研究の優れているところは、非常に身近にある現象に着目し、その現象の原理を明らかにするために、じっくりと観察した上で考えられる仮説について実験を通してひとつひとつ検証しているところでしょう。
しかし、それ以上に目を見張るものは、彼の探究心なのかもしれません。実は、この研究をした翌年、彼はこの研究を継続し、第46回日本学生科学賞にて文部科学大臣賞を受賞し、国際学生科学フェアで研究発表をしてきました。
この水中シャボン玉のように、美しくも不思議な現象は身近にたくさん転がっています。しかし、それはあまりにも身近すぎて気にもかけないような些細なものかもしれません。自分の身の回りにあるちょっとした疑問にちょっと気をかけてみてください。もしかすると、そこには、「あっ」と言わせるようなことが眠っているのかもしれません。そんな不思議なことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
(文=柴田恭幸)