鳥のすみか調べ

科学自由研究の進め方

鳥の鳴き声が気になったり、鳥を見るのが好きな人は、鳥の研究をしてみよう。どうやれば調べられるか、野鳥の研究経験のある益子さんに研究を進めるコツを聞いてみました。

「鳥のすみか調べ」

ステップ1:どこに鳥はいるのかな?近所の鳥を見つけてみよう!

 家の近所で鳥を見つけたり鳥の鳴き声を聞いたりしたら、近所の地図とシールを持って散歩にでかけよう。どこにどんな鳥がいるか調べてみるといいよ。鳥を見つけたら、地図のその場所にシールを貼っていこう。次に、その鳥を観察して気づいたことを地図に書き込んでみよう。どんな姿?どんな声?そこで何をしている?そして、何羽いるか数えてみよう。家に帰ったら、図鑑やインターネットを使って鳥の名前を調べてみよう。

ステップ2:場所、天気、時間での違いはあるのかな?

6:00(晴) 10時(晴) 12時(晴) 17時(曇)
カラス ☆☆ ☆☆ ☆☆☆
スズメ ☆☆☆ ☆☆ ☆☆
キジバト ☆☆ ×
コサギ
モズ ☆☆ × × ☆☆
×=0羽、☆=1羽、☆☆=2~5羽、☆☆☆=6羽以上
(時間ごとに見られた鳥の表イラスト)

 夏休みに少し遠くに行けるときは、場所を変えて調べてみるのもおすすめ。
町の中、山、海、川、公園といった場所の違いで、鳥の種類がどう変わるか調べてみよう。また、同じ場所でも天気や時間によって鳥の種類や数に違いがあるかもしれないよ。

ステップ3:春・夏・秋・冬でみられる鳥に違いがあるのかな?

夏休みに見つけた鳥は、一年中いるのかなぁ? 毎月一回、近所を散歩して鳥を見つけてみよう。春・夏・秋・冬で違いがあるかもしれないよ。

調べてわかったことをもとに、こんなことを考えてみよう:
1.鳥がいた地点、いない地点では何が違うのかな?
2.種ごとの地図を作って分布図にしよう。分布が似ている種と違う種では、何が違うのかな?
3.もっとたくさんの鳥が来てくれるにはどんな場所だったらいいだろう?

鳥の科学自由研究では、過去にこのような作品があったよ。

「洗足池の野鳥」
小学6年生
(第11回サイエンスグランプリ 旺文社サイエンス賞)
「小木津山自然公園の野鳥たち~9年間の研究を通して学んだこと~」
高校1年生
鳥の種類や数、その餌となる昆虫の一年間の変化を調べています。そこから人間と野鳥の関係、望ましい公園のあり方を提案しています。
(第46回日本学生科学賞 内閣総理大臣賞)