30分で作る燃料電池

科学自由研究の進め方

  最近よく聞く「燃料電池」。自分の家で発電しようとか自動車で使おうとか言われているけど、今ある電池と違いが分からない。説明を読んでみても、やっぱりよく分からない。どうやれば調べられるか、電池の研究経験のある今福さんに研究を進めるコツを聞いてみました

「30分で作る燃料電池」

ステップ1:燃料電池を知ろう

燃料電池ってどういうものなのかな?本を読んだり、インターネットで調べてみたり、大人の人に聞いたりして、燃料電池のことを勉強しよう。燃料電池だけじゃなく、今ある乾電池のことも調べてみるといいかもしれないよ。そして、2つの何が違うのかを比べてみよう。

ステップ2:材料をそろえよう

作るために材料をそろえよう。セットになったものもあるけど、どうせだから自分で作っちゃおう!次のものを準備してね。
・タッパー(お弁当に使う容器。硬いものじゃなく柔らかいものを用意してね) 1個
・アルミホイル(30cm×30cmくらい) 1枚
・クッキングペーパー(フワフワしたもの) 1枚
・太陽電池用モーター 1個
これは自分でそろえられるけど、次のものは理科の先生に頼んで用意してもらおう。
・ニッケルの金網(最低でも13×20cm) 1枚
・0.5mol水酸化ナトリウム 少々
ステップ3:燃料電池を作ろう
まず、燃料電池本体を作ろう。
1.タッパーの蓋の真ん中を四角く切り取る。
2.ニッケルの金網を8×20cmと5×20cm2枚に切り分ける。
ここからは理科の先生と一緒にやろうね。
3.タッパーの中にアルミホイルを入れ、8×20cmのニッケル金網、1/6の大きさに切ったクッキングペーパー、5×20cmの金網の順に重ね、蓋で押さえつける。
4.上から水酸化ナトリウムをニッケル金網にたらす。クッキングペーパー全体が湿り、タッパーの中のアルミホイルが溶け出して少したったら!!上のニッケル金網と下のニッケル金網にモーターの導線をつなぐと動き出すよ!!
作ってみたら今度はもっとパワーアップできないか色々工夫してみよう(溶けたアルミホイルから水素が出ているよ。絶対に近くで火を使わないでね!!)。

ステップ3:電池の強さを計ってみよう

完成した燃料電池の強さを計ってみよう。より強い電池を作るにはどうしたらいいだろうか考えてみよう