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研究一直線~夢中になれた3年間~

研究一直線~夢中になれた3年間~

今福 成徳

 高校の化学部に入部して半年が経った頃、僕は他の部員二人とともに燃料電池の研究を始めました。当時は燃料電池に関するニュースが連日報道されており、そこから興味を持ったからです。そして研究を始めるに当たり情報を集めてみたところ、教材用の燃料電池が殆ど普及していないことがわかり、出来るだけ安価で高性能の燃料電池を作ることを目標に掲げました。

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今福さん(中央)
Intel ISEF表彰式にて

始めて三ヶ月目にしてようやく稼動する自作燃料電池が出来ました。これには部員はおろか顧問の先生まで飛び上がって大喜びしました。その後は性能が飛躍的に向上し、その性能向上の鍵も発見しました。そして一連の研究を発表したところ、何とIntel ISEFという世界大会に出場することになったのです。それからはさらに研究を進めたり発表文を英訳したりととても忙しかったのです。しかしその結果ISEFでも受賞でき、努力が報われたこの瞬間は本当に嬉しかったです。

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研究の説明をする今福さん
Intel ISEFの一般公開日にて

僕は勉強が好きなわけでも化学が得意なわけでもありませんが、様々な人と数々の幸運に支えられ受賞することが出来ました。何より研究自体を楽しむことが出来たためにここまでこられたのだと思っています。皆さんも夢中になれる何かを見つけてください。それは別に科学でなくとも、さらに言えば勉強に関係なくても、いいと思います。寝食を忘れて夢中になれる何かを見つけ、それに打ち込んでください。

(いまふく しげのり:2005年日本学生科学賞全日本科学教育振興委員会、2005年Intel ISEF 化学部門3位)

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