ビバ科学!~科学研究に学んだこと

ビバ科学!~科学研究に学んだこと

岩見 綾花

 ある溶液に針金を入れると一瞬ガスが発生したと思ったらすぐにその発生が止まり、またガスが発生するという、不思議な“振動現象”に興味を持ち、そのメカニズムを解明するために研究を始めました。実験もほぼ終わり研究発表が近づいた頃、新たな事実によってそれまでのデータが全て使えなるというハプニングが起きました。正直、発表に間に合わないと思い、投げ出しそうになりましたが、どうしても研究をやり遂げたい一心で、始めから全てやり直しました。私が学生科学賞で内閣総理大臣賞を受賞することができたのは、諦めずに続けたからこそだと思います。自分のしてきたことが認められ、同時に世界大会(以下ISEF)への参加が決定し、自分の研究を世界という大舞台で発表できたことを本当に誇りに思います!
ISEFに参加が決まってからは英語のパネルを作ったり、プレゼンテーションの内容を考えたりとそれまでの高校生活では考えられない経験もできました。そして、実際に参加していた日々は、日本の大会とは全く違った雰囲気で、物凄くにぎやかで本当に楽しかったです!また、そこでも自分の研究を評価してもらえたことを誇りに思います。賞を受賞した瞬間は、言葉では表せないほど嬉しかったです!自分の研究に誇りを持ち、諦めなくて本当に良かった!!あんなに充実した、内容の濃い経験は、普通では出来ません。毎日勉強になることばかりで、もし機会があるならば、ぜひもう一度参加したいです!!同時に、こんな経験をもっと多くの人に体験して欲しいと思いました!

ISEFの会場で突然テレビ局のインタビューを受け英語で研究の説明をする岩見さん
岩見さん(手前左)
Intel ISEFの開会式にて

私は化学が得意なわけでも、昔から自由研究などをしていたわけでもありません。でも今回ほんの少しの興味から研究を始めたことで、とても多くのすばらしい経験をすることができ、また、諦めないことの大切さを学ぶこともできました。普段の生活の中で、少しでも疑問に思ったことを調べてみると面白いと思います。

(いわみ あやか:2003年日本学生科学賞研究部門内閣総理大臣賞、2004年Intel ISEF 化学部門Grand Award3等賞、アメリカ化学会賞)